建設キャリアアップシステム導入のメリットとデメリット
建設会社のメリット
①
経営事項審査の加点になる
②
今はまだ少ないが自治体によっては、
公共工事の加点になる
※
今後加点になる自治体は増える予定
③
施工能力や社会保険の加入状況が見える化して他社にアピールしやすい
元請建設会社のメリット
現場に入る全業者と技能者の情報がシステムに登録される事によって、
現場管理の効率化をはかれる
技能者のメリット
保有資格や現場に出た履歴がシステムに全て記録されます、
仮に転職しても
キャリアが正確に蓄積され見える化されるので
技能や経験が適正に評価され処遇改善につながる
デメリット ※建設会社・技能者に共通
費用がかかるのと、
登録するのが手間
キャリアアップシステム導入にかかる費用
建設会社は
事業者登録料と管理者ID利用料がかかります、さらに
元請会社には、現場利用料もかかります。
技能者も登録料が必要です。
①事業者登録料
新規で登録した際と、5年ごとに更新料として支払う必要があります。
※1人親方は無料、個人事業主は一律6,000円
法人の場合
資本金額に応じて金額が変わり、6,000円~240万円まで幅があります
②管理者ID利用料
登録事業者には「管理者ID」がひとつ発行されますが、そのIDの利用料として毎年11,400円がかかります。
年に1回、IDが交付された月に支払います。
※1人親方は2,400円
③現場利用料
元請として現場を開設する事業者は、就業履歴を1回残すたびに10円の利用料を支払う必要があります。
例えば、10人の就業者がいる現場であれば、1日当たり10人×10円=の100円の利用料がかかります。
工期が30日であれば、その現場でトータルかかる利用料金は100円×30日=3000円という事になります。
この現場利用料は元請事業者が負担しなければいけません。
④技能者登録料
インターネット申請
簡易型登録料:2,500円
詳細型登録料:4,900円
※
頻繁に現場に出る予定が無い人は簡易型の登録も可能です。
登録料は
10年毎の更新時にもかかります。
まとめますと、
今はゼネコンの下請けで仕事をしてる会社を除いては導入しなくても特に問題ないこのシステムですが、今後一気に普及すると考えられています。
但し、
外国人を建設会社で雇用するには建設キャリアアップシステムの登録は必須です。
面倒なキャリアアップシステムの登録も
当事務所はお手伝いさせていただきます。